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FPTジャパンホールディングスがJUIDAを訪問 ― 日越の次世代モビリティ産業に向けた交流の第一歩 ―

JUIDA INFO

2025年秋、ベトナムを代表する大手ITグループの日本法人であるFPTジャパンホールディングスが、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)を訪問されました。今回の来訪は、ベトナム政府主導のもとに設立された新たな産業団体「AMS産業統括組織(AUVS VN)」の立ち上げを受け、日本の次世代移動体システムの先進的な取り組みを学ぶ目的で実現したものです。

FPTグループは、1988年の創業以来、情報通信、ソフトウェア、教育など多岐にわたる分野で急成長を遂げ、現在は8万人規模の従業員を擁するベトナム最大級のコングロマリット企業です。ベトナム国内外でデジタルトランスフォーメーション(DX)や通信インフラを推進し、FPT Universityなど教育機関の運営や社会基盤整備にも取り組むなど、同国の産業発展を牽引しています。

今回の訪問は、FPTグループが2025年10月に発足した「AUVS VN(Association of Unmanned Vehicle Systems Vietnam)」の活動に関連するもので、同団体はベトナム政府の産学官連携プロジェクトとして、次世代移動体システムを中心とした新産業エコシステムの形成、人材育成、技術交流を目指しています。ベトナム政府の強い支援のもと、同国をASEAN地域におけるAUV産業の中心地とすることをビジョンに掲げています。

JUIDAからは事務局長をはじめ、関係スタッフが応対し、日本の無人航空機産業の現状やJUIDAの活動内容について紹介しました。教育、産業振興、安全基準の整備など、JUIDAがこれまで10年以上にわたり築いてきた実績に、FPT側からは強い関心が寄せられました。特に、会員ネットワークや教育事業、国際連携の取り組みについて活発な意見交換が行われました。

また、FPTグループ側からは、ベトナム国内での産業連携や、都市・物流・農業分野への応用、人材教育などについて具体的な展望が共有され、日本とベトナムの産業団体間の今後の協力の可能性が確認されました。さらに、将来的なセミナー開催やビジネスマッチングの実施、相互訪問を通じた継続的な交流への期待も示されました。

本ミーティングは両組織にとって初めての直接交流となりましたが、終始和やかな雰囲気の中で進められ、今後の協力関係構築に向けた意義深い一歩となりました。


 
JUIDAは引き続き、国内外の関連団体との連携を通じて、無人航空機産業の健全な発展と国際的な共創を推進してまいります。

 
■本件に関するお問合せ
JUIDA国際チーム:ohzora@uas-japan.org