Japan Aerospace2024 チェコ共和国ブースにJUIDAの御法川学顧問がコラボレーターとして参加しました
10月16日から19日にかけて開催されたJapan Aerospace 2024(国際航空宇宙展)で、チェコ共和国は大規模な航空宇宙産業クラスターの展示を行い、多くの日本企業と新たなコラボレーションの機会を模索しました。チェコ共和国は欧州屈指の工業国であり、日本においては自動車産業で強い存在感を示していますが、実は航空宇宙産業分野においても大きな規模を誇り、ドローン、軽飛行機、宇宙システムといった多様な技術を持っています。
チェコ共和国の展示ブースには、材料加工、小型航空機製造、ドローン部品、無人航空機、宇宙産業など20以上の企業・団体が参加し、チェコの技術力や市場展開力をPRしました。特にドローン産業では、ジェットエンジン、eVTOL用電動部品、プロペラ、無線IDといった分野で高い技術力を示し、また、小型航空機(Light Sport Aircraft)においても世界トップレベルの生産規模やメーカー数を誇っています。これらのチェコ企業の多くは中小企業やスタートアップであり、業界内で水平展開する柔軟な構造がその特長です。
一方で、日本の航空宇宙産業は、重工メーカーを中心としたピラミッド型の産業クラスターが主流で、中小企業やスタートアップが独自に活躍する機会が限られています。チェコのクラスターが示すような、より多様で相互に連携しやすい産業構造は、日本にとって大いに学ぶべき点です。また、チェコの公的研究機関は、最先端研究だけでなく、中小企業の開発支援を受託するなど、産業連携の強化に貢献しています。
また、国際航空宇宙展に合わせて、チェコ共和国大使館で開催された航空宇宙産業セミナーでは、JUIDAの御法川学顧問がJUIDAや日本の航空宇宙産業の歴史と特徴を紹介し、チェコ共和国の航空宇宙産業とのコラボレーションに期待するところは大きいと説明しました。すでにJUIDAはUAV Alliance Czech Republicと提携を結んでおり、今後もネットワークの拡大を図り、日本とチェコ共和国の航空宇宙産業における協力関係がますます発展していくことが期待されています。
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JUIDA国際事業部 ohzora@uas-japan.org